オレと先生のハナシ【長編・完】
ドアに向かって歩いていると




―――ドン♪―――




「あっ!」




すれ違いでぶつかった。




舌打ちをしてぶつかったヤツの顔を見る







「ご・ごめんなさい」






さっきまでこちらに顔を向けて笑っていた人だった。





「……いいえ」




俺がそう言うとその人はさっきまで俺達が座っていた所に座る。






電車から降りると



「いつも無視なのに珍しいね♪」




「そうか?」



「奇跡見たって感じ♪」



そして更に俺の腕にしがみ付いてきた。




痛い………




さりげなく、さっきまで座って居た所を見ると



< 293 / 506 >

この作品をシェア

pagetop