オレと先生のハナシ【長編・完】

正雄

「絶対怪しいな!!」




そう聞こえた途端、急に慎の歩くスピードが上がった。



スタスタ先へ行ってしまう


「ん〜」




色々あったばかりだけどなー
でも、何かあってからじゃ遅いし
それに………



俺は慎に悪いと思いつつ小声で隼人に誰か先生を呼んで来るよう頼んだ。




隼人は足が早いから直ぐにでも呼んで来てくれるだろう。




慎はスタスタ右に曲がる。




「あ」




俺も武も篤史も出た。




だってわかりやすい。




黒のスーツ
顔はよく見えないが、キョロキョロしては下を向き、地面を蹴っている。


近づくと




お・おい













口が少し動いてるのが見えた。




変に緊張して何か歩くスピードが落ちてしまう


でも、慎は変わらない。




慎はソイツの前に立ち止まり





「ここで何してる」




声のトーンも落ち着いてる、俺が思ってたよりも遥かに冷静。




顔を上げたヤツをしっかり見ている。

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