残念なイケメン、今日も我が道をゆく
「美古都さん、幸せ逃げるよ?」


とは由美ちゃん。


「このところ、眉間に皺ばかり寄せてますよ?」


と自分の眉間を指差しながら言う、ゆかりちゃん。


それは仕方ない。
憂鬱の種がずっと近付いてこようと画策しているし、それを実行してくるのだから。
仕事の立場的に声をかけられたら逃げきれないし・・・
どうしたものかと悩む日々だ。


「二人とも、あの残念だったイケメンへの対処法考えてくれない?」


ため息とともに告げた言葉への返事は


「あ、あれは無理ですね。腹黒策士ですもん!」


ときっぱり言うゆかりちゃん。


「あれは林田課長と似たりよったりですね。まだ御堂くんの方がソフトな感じだから、諦めましょう?」


もはや匙を投げたとばかりの由美ちゃんの発言に


「そんなに私追い詰められてる!?」


驚きながら聞き返すと


「あれは着実に美古都さんへの囲いを作ってますよ。もう無理でしょうね」


顔を逸らしながらいう由美ちゃん。


あの、はっきりものを言う同じタイプの由美ちゃんが私から顔を逸らしながらいうなんて・・・


「どうしても嫌なら、はっきり振るしかないですよ?」


あっけらかんと言う、ゆかりちゃん。


「そうね、はっきり言えばいいのよね・・・」





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