呆れるくらいに君が恋しい。
目の前の真っ赤なうなじ。
気づいたら、甘く口づけてた。
「え?」と振り向いた君を押さえつけて
首筋に甘く吸い付くようにキスをする。
んっ、と、君の口から声が漏れて
その漏れた声すら逃がさないように
唇に甘く深いキスをして。
カクンと、力を失った君が涙目で俺を見てて
やっと我にかえった。
「あ、」
やべぇ、やっちまった。
「優、、?」
君の唇が戸惑ったように
俺の名を呼ぶ。
もう、元には戻れない。
「好き。」
長く想っていた言葉を口に出したら、
止まらなかった。
「好き。
お前が俺の事、
男として見てねぇの分かってる。
それでも好きなんだよ。
どうしようもなく。
俺の事だけ見てほしい。
ねぇ叶果、俺のものになって。」
まだ、伝えるには早いって分かってる。
もっともっと、もっともっと。
俺の事を好きにさせてからって思ってた。
でも、
俺が我慢できなかった。
顔を赤く染めて俺を見つめる瞳に
願いを込めてキスをする。
「俺の事、少しでも好きなら頷いて。」
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