呆れるくらいに君が恋しい。
いろんな屋台を見て
たこ焼きやかき氷を食べて
やっと浴衣姿の颯に慣れてきた頃、
「あれ??颯?」
そんな声が後ろから聞こえて振り返る。
「あー、綾人先輩。」
誰?と颯に声をかけると
バイトの先輩と教えられる。
「もしかして颯のカノジョ??」
「違います。」
「え、カノジョ?見たい見たい!」
後ろから違う男の人も出てきて
「弥生先輩も、、だから違…」
「そーんな照れなくていいって。」
「友達ですから。」
「いーや、絶対カノジョだね!」
「何の、根拠だよ…。」
鬱陶しそうに先輩を見る颯。
嬉しそうに笑う弥生先輩に手を掴まれて
「カノジョちゃん!よろしく。」
なんて握手をされる…と、
「離れてください。」
なんて肩を掴まれて引っ張られる。
「そろそろ花火始まるんで。」
「ちぇー、邪魔者は離れろだってよ。
じゃあな。颯、とカノジョちゃん。」
ばいばいなんて手を振られたから
振りかえすと
「振り返さなくていいから。」
なんて手を下げられた。
「先輩、賑やかな人だったね。」
「うるさいだけだろ。」
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