クールな公爵様のゆゆしき恋情2
「当然だろ? ラウラは俺の唯一の妻だからな」

「唯一?……では側室は迎えないのですか?」

ヘルミーネ様の姿を思い浮かべながら言えば、アレクセイ様は唖然とした。

「何で側室? ラウラが居るんだからそんなのは不要だ……誰かに何か言われたのか?」

「いいえ、何も言われていません」

後半険しい顔になったアレクセイ様を宥めながら、私はこっそり安堵の息を吐く。


公爵なら側室が居てもおかしくない。そして正妻なら動じず認めなくてはいけない。

だけど私はやっぱり嫌だ。

だって何時までも私だけのアレクセイ様で居て欲しいから。

「アレクセイ様……大好きです」

そう言えば、アレクセイ様の手が伸びて来て、顔を上に向けられキスをされる。

触れあいは段々と深くなり、アレクセイ様が私の中に押し入ってくる。

声を上げる間もなく唇を塞がれて、私達は隙間無く繋がった。

身体中でアレクセイ様を感じる瞬間がとても好き。

だからこれからもずっとふたりでいたい。

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