紅の葬送曲


本来、翔鷹は反切碕一派・反政府一派の為に設立された部隊だ。





それなのに、元切碕一派で人を殺していた人物を入れて良いのかと物議がかわされそうだ。





第一、寿永隊長が賛成するわけがない。






「──って言ってるけど、どうする?凌君」




紅斗は決定権のある寿永隊長を仰ぎ見た。





「……反対だと言ったら?」




「此処で死に、貴方を祟って呪います」




アンジェロさんの決意は固いようで、彼女の言葉に寿永隊長は顔をひきつらせる。




「呪いは今受けてるので充分だ。……仕方ない、此処にいることを認めてやる。ただし、紅斗達と同様俺の監視下に置く」





そして、半分納得が行っていないようだけど彼女が翔鷹にいることは認めてくれるみたいだ。





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