また君に恋をする
* 文化祭 *



「じゃあうちのクラスはコスプレカフェに決定!」


「「いえーい!」」




近づいてくる文化祭に向けて、出し物を決めているHR。


委員長を先頭に、クラスのみんなは盛り上がっている。




「だがしかし!」


「ただのコスプレじゃあ、おもしろくないっ!」


「ってことで!顔面偏差値高い女子はメイド!男子はホストでお願いします!」




うん。


そこまでの話の流れは、私も理解していた。


HR中、一言も言葉発してないもん。


静かに聞いてたし。




「なんで私?」


「だって桃ちゃん可愛いんだもん。」


「いや、他にも可愛い子はたくさん…、「桃ちゃんじゃなきゃやだ!」」




メイドの格好をする羽目になってしまった私。


委員長が、可愛くお願いしてくるものだから断れずじまい。


押されるがままに、さっそく採寸中。




「桃ちゃん髪、染めないの?」


「え?」


「染めなよ!私茶色の方が好き!」

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