愛色SHERBET
小学生の頃からずっと持っていたものだ。おかげで、正直綺麗とは言えない状態になっている。
「あれ、ソラちゃんこれ知ってるの?」
私の問に、えっ、と小さく声を漏らすソラちゃん。
もともと大きな目が2倍ほどにも見開かれる。
「なんや」
覚えてるわけじゃないんか…と、瞬きも忘れてソラちゃんが呟く。
安堵とも落胆ともとれる声のトーンで。
「知らん」
すっと目の大きさが戻る。
ソラちゃんの頭の上に乗ったままだった私の手が、ゆっくりとどかされ行き場を失う。
「え、でも、今…」
「知らんて」
今度はハッキリした声だった。
決して怒っているような声ではない。
ただ、これ以上の質問は歓迎されていない、ように思えた。
「ねね、これの続きある?」
ケロッと無邪気な笑顔に戻ったソラちゃんが、さっきの漫画を手に持ち左右に揺らす。
「あ、うん、こっちの箱に…」
私はそれ以上の質問を諦め、行き場の無かった手を未開封の段ボール箱に差し出した。
「あれ、ソラちゃんこれ知ってるの?」
私の問に、えっ、と小さく声を漏らすソラちゃん。
もともと大きな目が2倍ほどにも見開かれる。
「なんや」
覚えてるわけじゃないんか…と、瞬きも忘れてソラちゃんが呟く。
安堵とも落胆ともとれる声のトーンで。
「知らん」
すっと目の大きさが戻る。
ソラちゃんの頭の上に乗ったままだった私の手が、ゆっくりとどかされ行き場を失う。
「え、でも、今…」
「知らんて」
今度はハッキリした声だった。
決して怒っているような声ではない。
ただ、これ以上の質問は歓迎されていない、ように思えた。
「ねね、これの続きある?」
ケロッと無邪気な笑顔に戻ったソラちゃんが、さっきの漫画を手に持ち左右に揺らす。
「あ、うん、こっちの箱に…」
私はそれ以上の質問を諦め、行き場の無かった手を未開封の段ボール箱に差し出した。