キングの餌食になりまして。


「……っ」

「律ならわかってくれるよね?」

「……どうして」


(……?)


「どうして俺じゃだめなんだ……!」


(!?)


「悪いけど律の歪んだ愛には答えられない」


 支配人って。京極さんのことが……。


――好きだったの……!?


「君が俺のためにどれだけ身を粉にして働いてくれたかも知ってるし。親父に対する忠誠心も凄いと思う。だから俺は君を切ったりなんてしない」

「……俺を赦すつもりか?」

「うん。でもまた実知留ちゃんを傷つける気なら次は容赦しない。社会的に破滅させてあげるから、そのつもりで……いいね?」


 支配人は、ふっと息を吐き笑った。


「どこまでも甘いお坊ちゃんだな」

「もう二度と俺のこと怒らせないで」

「……御意」


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