朱い異国人と蒼い少女
はじまり
?年前

「お父さん!!お母さん!! ねぇ、みんなどこなの。返事してよ!」

一人の少女が泣いていた。 ただ、家族を探して。
少女の家だった場所に戻ると
崩れた家の下に人の手を見つけた

「お母さん?」
微かに息がまだあった。しかしそう長くはなさそうだった


「茜、、、 よかった、、無事ったのね、、。」

「ええ、無事よ! みんなは?お父さんは??繫や奏は??どこなの?」

母親は首を横に振った

「もう、私たちは生きられないわ。だけど、あなたならまだ生きられる。 茜、あなただけでも、、」

「嫌よお母さん!! 一人だなんて!! お願い置いていかないで!」

母親は口を開くなりこう言った

「茜、、 心から愛せる人を見つけなさい。そうすればあなたは幸せになれるはずだから、、、 それが最後で最高の親孝行よ、、、絶対幸せになりなさい。いいわね、、?」

母親はそう言って静かに息を引き取った


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