図書室の吉野君
「明日から、この席開けといてね、小鳩ちゃん。」


耳元で吉野君の声がした。


そして、彼は姿を消した。


「早瀬さん、この本そんなに感動するの?」


「え、あ、よくわかんないや。」


「え?じゃあ、何で泣いてたの?」


「秘密。」


軽いノリで、私は言う。


幽霊と、話してたなんて言えないしね。


「早瀬さんって、面白いんだね。なんか、勘違いしてたかも、私。」


「え?」

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