年上のアナタと大人の恋ができたなら

東京に出てきて私には大事なものが沢山できた
彼らに出会えたことは私の一生の宝物だ
これからもたくさんの出会いは待っているだろう
そう考えると毎日が楽しくてたまらなかった

「じゃあ行ってくるね」

「いってらっしゃい」と見送るが中々出掛けようとしない

「どうしました何か忘れ物でも?」

「そうじゃなくて行ってくるねって言ったら
何て返すの?」

「?」私が分らずにいると駿介さんははぁーっとため息をついた
そして顔を近づけてくるとちゅっとキスされた

「!」ぽっと顔を赤くすると
笑顔で行ってくるねと言い今度こそ出掛けていった


8つも年上のアナタは実年齢だけでいうとずっと年上なのに
たまにどっちが上なのか分らなくなるときがある

大人かと思うと子供になったりところころ表情が変わる
そんなアナタを毎日見られることが楽しみでしょうがない

これからも私の前では素のアナタでいてほしい
そしてアナタの前では飾らない私でいたい
ちょっとだけ似たもの同士な私たち 

アナタと一緒に過ごすこれからの生活を
想像しながら私は顔を緩ませた        



              - end -


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