年上のアナタと大人の恋ができたなら
●A future storyⅠ Sei Shina

長いようで短い人生の中で一期一会と言える出会いってどれだけあるのだろう
オレはまだ22年しか生きていないが
まさしく今それを目の前で感じていた

美月との出会いは何気ない俺の気まぐれからだった
その日俺は大学からバイト先である兄貴の店に向かっていた時だった
海が目の前に広がる砂浜で1人ぽつんと座り海を眺めているオンナ
何気なくスルーして店に入ると店は閑古鳥が鳴いていた
こんなんでよく店やっていけるよな
でも兄貴はそんなこと全く気にしていない

実はこれは兄貴の副業で本業はIT企業の会社を友人たちと立ちあげ
その友人と会社を共同経営しているのだがこれがかなり儲かっているらしい
なのでこっちはそれほど切羽詰まっていないとか 羨ましい限りだ

さて話は戻りいつまでも砂浜に座ったままの彼女が気になり
気がついたらあっという間に彼女の元へ駆け寄っていた
こんなところで風邪でも引いたら大変だ無理やり店まで引っ張ってきた

明らかに元気がないので俺はカマをかけて

「どうせカレシとケンカでもしたんだろう」
と言うと彼女の肩がぴくっと動いた、どうやらカンは当たったようだ
そこで俺は更に

「さっさと謝って仲直りしな、ごめんってひと言言えば済むことだろ
小学生だって言えるぞ」良し決まった!
とドヤ顔してると兄貴が小さく笑ってたのにはムカついた

その後彼女は帰って行ったが後日カレシと現れたとき
俺は2人めの一期一会に出会うことになるとは思いもしなかった


< 171 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop