年上のアナタと大人の恋ができたなら

「取材?」

「インテリア雑貨特集とかで出版社の方が来るんです」

例のごとく明日休みの私は駿介さんのマンションに泊まりにきていた
夕飯もお風呂も済ませソファーで寛ぎながら話をしていた

「それはいつ?」

「来週月曜日の14時です」

「月曜は仕事だ残念」と本当に残念そうな顔をする駿介さん
ひょっとしてお店に来るつもりだったとか?

「自分が働いているお店が取材されるなんて
ちょっとびっくりですけどいい宣伝になります
もう小百合さんなんて凄い喜んじゃってるんですよ」

「目に浮かぶよ」と駿介さんが苦笑する

「美月の商品も紹介されればキミの知名度もあがるな」

「うーん知名度は別に上がらなくてもいいので
もっとたくさんの人にお店を知ってもらえれば私はそれで・・」

「美月は欲がないんだな
プティ・ボヌールは少しづつだが名前も知られ客も増えてきている
このタイミングで取材されれば店はもっと有名になる
今回の取材は美月にとってもいい機会だと思うよ」

駿介さんの言う通り確かにこれはいい機会だ
雑誌に載せてもらえれば今よりもっとたくさんの人に商品を見てもらえる

「私頑張ってみます」と言うとちゅっと頬にキスされた
びっくりして駿介さんを見ると

「分らないことがあったら何でも話して
俺も出来る範囲でキミを応援する」


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