クールアンドドライ
 あああああ、もう、どうしよう。
どうしたらいいんだ?
とうとう、向き合わなきゃいけない。

 はぁ~。
こぼれた溜め息とともに、玄関のドアを背にしゃがみ込んだ。

 今、激しく動悸がしているのは、走ったせいにしたい。
取り敢えず、お風呂に入ろう。
もう一度溜め息を吐き出して、立ち上がった。

 
 「早く気付けよ」って、
「俺、結構態度にでてたよな。」って、
「気にするよ、俺だって。お前に言われたら尚更。」って、
「なんか、ムカつくんだよ、お前が俺の前でずっとメガネかけてるのが。」って、
 
 あああああ、もう、決定的な言葉は言われてないのに、課長は私に決定打を与えた。

 気づきましたよ!
これは、自惚れでもなんでもなく。
簡単な推理だ。
好き、なんでしょ?私のことが。

 だからって、どうしたらいいんだ?
気付いたら、なにすればいいの?

 うーん、取り敢えず、のぼせるから湯船からでよう。

 お風呂からでると、もう夜も遅いから寝ることにした。
 
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