ねぇ、こっちむいてよ。
7
ねぇ、これからも今日みたいな日が積み重ねられたらいいね。


君が大学を卒業して、僕が仕事に慣れてきて。


お金も貯まって、生活が安定してきたら、結婚しようよ。


市役所に行こう。


そんな、ドラマみたいに、僕の苗字をプレゼント、なんて言えないけど。


公衆の面前で、ダイヤの指輪なんか渡せないけど。


その時になったらまぁ、少し高めのレストランくらいは連れていくよ。


結婚したら、こんなマンションじゃなくて、一軒家建てたいよね。


庭が広いといいね。


キッチンから食卓が見えるのがいいな。


吹き抜けもオシャレだし、外壁がレンガだともっとオシャレ。


君との未来を想像するって楽しいね。


君もそんなふうに思ってくれたら、僕はもう十分だよ。
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