モノクロカラフル
なぜか、嬉しくなった



話したことないのに



由麻が教室から出てきて、私がいたことに気づいた


そのあと、由麻から聞かされた話



由麻は中学のときいじめにあってたらしい。



好きな人とったとか彼氏とったとかそういう理由でまわりからいじめられてたらしい。



由麻はそんなことしていないって言ってた



由麻もその頃は友達なんていらない



信じてもらえないなら



そう思っていた



でも、



「拓真と駿のおかげなんだよね」



2人がずーっと離れることなくそばにいたから由麻は心から信じる人に出会えた



「私、高宮さんとすごく似てるの。
私は知れたの。大切な人を。
高宮さんも必ずわかるよ。
私、高宮さんと友達になりたい」



私は、友達いらないと思ってた



けど



どこかで寂しかったのかも知れない



私はうん、と返事をした



それで今に至る



今では由麻は親友。



由麻がいなくては私は生きていけない



「柚葉!ゆーずーは!」



私ははっとして現実にもどる



「今日さドーナツ屋行こ!
私、クーポン券持ってるの!
拓真と駿と一緒にね!」



私は由麻の笑顔を見ると心がぎゅっとなって嬉しくなる



「いいね!行きたい!」



そんな話をしている間にチャイムが鳴った



朝のSHRが始まるので席に着いた

< 4 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop