愛されたい、ただそれだけ
第一章

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生まれた家はきっとごく普通の家だった。
お金も特別ないわけでもない。
だからと言ってすごく贅沢できるような家だった訳でもない。
小学生の頃は、友達が家族全員で旅行に行ったりしている話が羨ましかった。

でも正直、家族全員でご飯を食べれるなら、そこが何処だろうと幸せだったんだと思う。
ただ、少し羨ましかった。それだけ。


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