眠らせ森の恋
つぐみは、慌てて前に向き直り、
「あ、えーと、後は自分でやってください」
と言いながら、数枚のレシートをつかんで、家計簿を見直そうとする。
だが、打ち間違っているようには見えない。
眉をひそめ、
「このコンピュータは間違っています」
と呟くと、
「コンピュータは間違わないだろ」
と言ってくるので、
「いや……コンピュータも間違うかもしれません」
と言い返してしまい、
「なに意地になってんだ?」
と言われた。
「まあ、ほどほどにしとけよ。
おやすみ」
と部屋に行こうとする奏汰に、えっ? と思い、振り返る。
「あっ、ほっ、ほどほどにしときますっ。
おやすみなさいーっ」
と半分立ち上がり、手を振った。
「あ、えーと、後は自分でやってください」
と言いながら、数枚のレシートをつかんで、家計簿を見直そうとする。
だが、打ち間違っているようには見えない。
眉をひそめ、
「このコンピュータは間違っています」
と呟くと、
「コンピュータは間違わないだろ」
と言ってくるので、
「いや……コンピュータも間違うかもしれません」
と言い返してしまい、
「なに意地になってんだ?」
と言われた。
「まあ、ほどほどにしとけよ。
おやすみ」
と部屋に行こうとする奏汰に、えっ? と思い、振り返る。
「あっ、ほっ、ほどほどにしときますっ。
おやすみなさいーっ」
と半分立ち上がり、手を振った。