午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「ほら、呼んでみなよ。“ 雄飛 ” って」



あぁ、もう…絶対いじわるモードだこの人!!



「ゆ、ゆ、ゆ……」

「ふっ」



いじられてるだけかもなんて、そんなの分かってる。

けど…実際私はこの甘い罠にはまってしまったんだ。



「雄飛…好き!!」

「…っ、反則。罰として茜からキスして」

「もう!調子乗らない!!」



放課後の図書室で出会った、イケメンで無気力な先輩。


4時30分の約束なんて、私たちにはもう必要ない。



だって…2人なら、きっとなんでも乗り越えられるからね



「茜、キスは?」

「嫌だ!!」

「キスするまで帰らないから」

「えええー!?」




*Fin*
< 146 / 158 >

この作品をシェア

pagetop