午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
高校を卒業とともに、推薦で美大に入った私は一時期はそれこそ画家になることを薦められた。


けど、私も叶えたい夢があったから、画家にはならず。

何をしているかと言うと…



「あの学年ビリの茜がまさか教師になるなんてねぇ。世の中何があるかなんてわかんないわー」

「ビリじゃないよ!!ってかそれ何年引きずるの!?」


そう、私はとある高校の画家を目指す子が集まる美術コースで先生をやっている。


当然、教師になるなんて言い出した日には両親にめぐたち、さらには雄飛にも驚かれた。

けどみんな、やりたいことをやるのが1番だって背中を押してくれて。



「もうすぐ新入生もはいるし、いろいろ忙しいんだよね」

「あぁ、特に卒業入学の準備がダブルでのしかかる今の時期はな」


「へぇ…さすが教師カップル!大人になったね〜」

「ほんとだよ。茜なんてずっと有馬先輩にいじられてばっかりだったのに」


「ちょっとメグ、そんなの何年前の話よ…」



我ながら過去の自分の行動は思い出すだけで恥ずかしくてぶっ飛びそうだ。

特に、雄飛に恋をしてからの自分。


泣いてばっかりだったあの頃の私、本当に1回ビンタしてあげたい。

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