午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「あれ、羽衣ちゃん、そういえば夕月くんは?」

「ビーチバレーしてくるって。」

「そっか」

「あ、ほらほらあそこ!」



羽衣ちゃんが指さした方にはぎゃーぎゃー騒ぎながらビーチバレーしている男の子達。


その中には陸の姿もあった。



「陸…」

「坂下くん?あ、幼なじみなんだっけ」

「…うん」



幼なじみだけど、今は赤の他人のような関係。

あの日からも1っ週間近くたつのに、まともに話した記憶すらない。


朝は陸が朝練でメグと二人。放課後は私は先輩と過ごすから3人バラバラ。



「羽衣ちゃんと夕月くんも幼なじみなんだっけ?」

「うん!生まれる前からお互いの家族が仲良くって」

「幼なじみから恋人かぁ…ドラマみたいだね」

「よく言われる!」



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