ウソツキチョコレート
鋭い視線で私の目をとらえるウソツキさん。
向かい合ったまま、腕を制服越しに一層強く握られる。
怖い、とはちがう、なにかとてもグチャグチャで、やりきれないような気持ちがこみあげてくる。
「離してください」
「やだ」
「離してよっ」
「やだって」
「こっちがもう嫌だ。なんで諦めさせてくれないんですか? こんなことして」
「諦めさせたくないからだって、わかんない?」
急に真剣な表情をして、真剣な声を出すウソツキさん。
なにを言ってるんだろう。
もう、メチャクチャだ、この人。
「わけ、わかんない」
ポロポロと涙が落ちる。
ずるい。
また思わせぶりだ。
彼女がいるくせに、ウソツキさんの真意がわからない。
向かい合ったまま、腕を制服越しに一層強く握られる。
怖い、とはちがう、なにかとてもグチャグチャで、やりきれないような気持ちがこみあげてくる。
「離してください」
「やだ」
「離してよっ」
「やだって」
「こっちがもう嫌だ。なんで諦めさせてくれないんですか? こんなことして」
「諦めさせたくないからだって、わかんない?」
急に真剣な表情をして、真剣な声を出すウソツキさん。
なにを言ってるんだろう。
もう、メチャクチャだ、この人。
「わけ、わかんない」
ポロポロと涙が落ちる。
ずるい。
また思わせぶりだ。
彼女がいるくせに、ウソツキさんの真意がわからない。