初恋物語
プロローグ
「鮎川さん、また課長から直々にお礼言われたみたいよー」
「まぁ、鮎川さん美人だし仕事もできるしねー、その上性格も明るくて信頼されてるし」
そんな後輩達の声が聞こえるランチタイム。私は彼女達が思うほど、素晴らしい人間ではないのだけれど。
自分のプライドの高さと、見栄っ張りな性格が嫌になるのは今に始まったことではない。
幼い頃から前に立たされることが多かった。人に褒められることも。
それが特別なことであるなんて、私は思ってもいなかったのだ。
そのまま順調に私の人生は進み、現在勤める大手企業に就職。友人にも恵まれ何不自由ない、人生を送ることが出来ている。
ただ一点を除いては…。
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