幸せの晴れ

・親子



晴也と再会してから早1ヵ月。


お互いに忙しく会う事はなかったけど、割と頻繁にメールのやり取りをしている。


清水さんには申し訳ない気持ちが強くて、

晴陽の父親と連絡を取っているという事は言えないでいた。


ある日の休日。


清水さんは珍しく朝から来ていた。


「陽菜ちゃん、準備は出来た?」

「もうちょっと待って。」


すっかり寝坊してしまった私は急いで身支度を整える。


今日、清水さんが朝から来ている理由は、3人で街へショッピングに行くから。


数日前から決めていたのに、つい寝坊してしまった。


「ママ、まだぁ?」
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