幸せの晴れ

・幸せの晴れ



母と再会してすぐ、私は瑞穂ちゃんに連絡を取った。


「遅くなってごめんね。」

「大丈夫だよ。
歩くの大変なのに出て来てもらってごめんね。」

「ううん。
いい運動になるから。」


瑞穂ちゃんと会う約束をしてカフェで待ち合わせ。


「もう1ヵ月切ったんだっけ?」

「うん。
早く産まれてきてほしい。」


瑞穂ちゃんのお腹は、前回会った時よりもさらに大きくなっていた。


「あのね、私、瑞穂ちゃんに話があるの。」

「どうした?」


切り出したもののなかなか言葉が出て来ない。


「ママ、あっちであそんでもいい?」
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