幸せの晴れ
「ちょっと…何すんのよ。」
私の言葉も虚しく、部屋へと案内される。
仕方なく座り、晴也を見た。
「そんな怒んないでよ。」
私の顔をチラッと見て、歌本をパラパラとめくる。
「私、帰る。」
立ち上がり歩きだそうとしたけれど、
またしても晴也に腕を掴まれてしまった。
「せっかく入ったんだし、ちょっとぐらい付き合ってよ。」
結局、晴也に押されて私は座り直した。
その後、晴也は歌い始めて、私は黙ってそれを聴いていた。
「陽菜ちゃんも歌えば?」
そう言われたけど、私は首を横に振る。