愛のカタチ


郁弥と付き合って2ヶ月。
私は初めて郁弥の家に遊びに行く約束をした。


地元から高校に毎日通う手段がなかった私たちは、
みんな同じ下宿先に住んでいた。

郁弥は毎日下宿先まで送ってくれて
朝は下宿まで迎えにきてくれる生活。

下宿では、寝るまで3人で集まって
たわいもない話をする毎日。


「私明日ねー、郁弥の家に遊びに行くのー!」

ただの報告のつもりだった。
当たり前に受け入れてくれるって
「頑張れ」って冷やかしてくれるって
そう思っていた。


この日、
私たちの絶対的で永遠だと思っていた友情は
儚く、脆いものだと、
永遠の友情は無いんだと知った。
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