同性愛者。

「私、なにがしたいんだろ…?」


苦笑していると、ふわっと風が吹いた。

まるで私に"頑張れ"って言ってるみたい。


応援されたって困るのにね。


「咲…」


私は小さくつぶやいてみる。


これは、禁断の愛。

美しく、儚い
それでいて、惨い

嫌になる。
嫌になりそう。


「咲…。 好き、かも」


そう呟き、私は路地を歩いていくのだった……―――
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