同性愛者。
見た目は普通。
一軒家だった。

玄関をあけて、早速入ると、


千佳先輩のいいにおいが家の中でも
なんとなくしていて。

気分がよくなる。


「二階にあがってて」

「あの、千佳先輩…」


あたしはひとつ、気になることがあったので、千佳先輩に聞いてみる。

千佳先輩は「なに?」と目を丸くしていた。


「ご家族の方とか、いらっしゃいますか?」

「いないよ」


そのセリフにあたしの胸はさらに高鳴った。


……千佳先輩と
二人きりなんだ……今。


あたしの胸の中はキュンとしていた。

そして、ドキドキと高鳴った。


……いいのかな。
こんなことで…。
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