極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


結婚するということ。

漠然としていたその未来が、今日一気に現実として押し進められた感じだった。

それだけじゃない。

その相手が、私の人生に掠りもしないだろうという身分や容姿を持つ慶太さんであること。

どこか知らない世界の話だと思っていたようなことが、目の前に次々と現れ、現実に起こっていたこと。

結婚も、その中身にも、追いつけない私はどこか誰かの結婚を見守るように、プランナーの自分として見ていた部分もあったのかもしれない。

だけど、その主役とされるのはいつも自分自身で、事あるごとにハッとさせられていた。


「ごめんなさい……自分でお願いしたことなのに、私……」

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