極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


緑茶のきれいな緑が出た湯のみを私の前へと置き、澄子叔母さんは自分の湯のみへと口をつける。

「あ、ちょっと渋いかも」と湯のみの中に視線を落とした。


「未だに不思議なんだけど……どうして、私なんかに結婚を申し込んできたのかなって」

「え……?」

「だって、断るなら会社を吸収する、なんて条件を出して結婚を迫ってきたわけだし、そこまでされる理由がわからないじゃない? うちのブログで私のこと見てたからって、会ったこともない、それもご令嬢でもない私と一緒になりたいなんて」


不思議に思っていたことを一気に並べると、澄子叔母さんは急に困ったように口ごもってしまう。

でも、言葉を返さないことを誤魔化すように「それは……あれよ」と無理して話を繋ごうとした。

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