極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「おめでとうございました! 披露宴まで少し時間があるので、休憩しててください」


挙式を終え控え室に戻ってくると、桃ちゃんはいそいそとドアを開け、私のドレスの裾を持ってくれる。

約束していた通り、桃ちゃんが私たちの結婚式のプランナーを買って出てくれた。

気兼ねなく色々注文ができ、準備の段階からワイワイとすごく楽しかった。

それも今日で終わりかと思うと、まだ披露宴が始まる前だというのにちょっぴり寂しい気分にさせられる。


「ふぅ……」

「のどちゃん、大丈夫?」

「あ、うん、大丈夫。ちょっと、コルセットがきつくて……結構苦しいもんなんだね」


自分が実際に体験してみないとわからないこと。

コルセットもだけど、ウエディングドレスもなかなか歩きづらいことを体感した。

この経験は今後、プランナーをしていく上で役に立てていきたいと思う。


「長谷川さん、少し二人にしてもらえるかな」

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