【完】今日から、お前は俺のモノ
「……え.........今……す……きって……」


颯太は顔を真っ赤にして
ポカーンと開けた口を手で塞いで



「……え……これ夢……夢か……?……」



そんなことを言いながら
ほっぺを掴んでにぎにぎしながら



「夢じゃねぇ……」


なんて呟いてる。




夢……夢なんかじゃないよ……っ



私の気持ち……今言われたって……

そりゃ……


困るよね……っ



だって……雛ちゃんだっているもん……


分かってる……




雛ちゃんの方が可愛くて


優しくて


私みたいに何一つ取り柄がない様な



つまらない子じゃない……



雛ちゃんの方が颯太のそばいるの
当たり前だよ……



お似合いだよ……っ







でも……でもね……




好きな気持ち止められないよっ!!!







伝えたいっ……!!!!




「……そ、颯太……私っ……「ちょっ…!」



颯太は私の言葉を塞ぐように
手を握って、




「……っ俺から、俺からがいい……」






「……えっ?」








「俺はめいが好きだ」
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