【完】今日から、お前は俺のモノ

頭が真っ白になって周りの目も全部
全部怖くなっていく...






...... バタバタッ!!!



廊下から聞こえる足音と
周りの声が、雑音が大きくなるのを
感じる。



「めっ.....めいっ!!!」




私の視線の先には



「尚っ.....「...ちょっとこっち.....!」



私はグイッと手を引っ張られて
尚に引き寄せられる。



その瞬間と共に、女子の黄色い声が
教室、廊下に朝から響き渡る。



「えっ...っあっ...」



私は尚に引っ張られるがまま、
少し顔を隠して...

熱い視線を浴びながら廊下を歩く。





私...ほんと...尚にまで迷惑かけて...




何やってるんだろっ.....



ただ。



ただ。




颯太に想い伝えたいだけなのに。




考えているうちに涙が目に溜まっているのが
自分でもわかる。




でもどうしたら .....







....... !!!!!





ふと少し顔をあげた先には、





颯太がいた。




颯太とパッと目が合う。




颯太は携帯を片手に、
ほんの一瞬悲しそうな顔をして
こっちを見て...







目をそらした。
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