彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました
「その反応だと、今日から学校に行くんだね」

「うん」

女神様にそう訊ねられて、僕は首を縦に振った。

「もう一度いうけど、彼女はもう君のことを好きになってるよ。楽しいデートができるといいね」

「うん」

まだ実感はわかなかったが、つぼみが僕のことを好きになってくれていると思うと、顔が赤くなる。

「ありがとう、今まで僕の願いをかなえてくれて」

「そんな、お礼はいらないよ。私も、楽しかったし」

そう言って笑顔を浮かべた女神様の表情が、僕の瞳に悲しく映った。
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