泥沼!? 夢見るオトメの恋愛事情【完】

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「うぇぇぇぇん・・・、猫がね、猫がね」


「はぁ、もう分かったから」


帰り道、私は、号泣していた。

気持ちを切り替えるための本で、思いの外、感動してしまったのだ。

「ぇぇん。愛って、すばらしいよぉぉぉお」

「分かったから。 うるさいなぁ」


さすがの静月ちゃんも嫌そうだ。


「ごめんね。ごめんねえぇぇぇ」

「私が泣かしたみたいになるでしょ」


べしっ。

金具の部分ではなかった。


「死んでお別れなんて、いやだよぉぉお」

「・・・そう、だよね。 いやだよね」

「ホントだよぉ、ぐすっ」



という感じで、帰り道は、心底、迷惑をかけた。


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