泥沼!? 夢見るオトメの恋愛事情【完】
レッツ泥沼
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あのやろ・・・」
センのイタズラは、まだ終わってなかった。
教科書が1年生の時のものに、すり替えられていたり、
ボールペンのインクの色が、シャッフルされていたりした。
さすがに、通称『姑息なハグ作戦』はおこなっていない。
学校違うのに、見てるはずないし。
しかし、なんだろう。
妙に、イタズラが多いな。
さびしいのかな。
だったら、姿を現せばいいのに、一発で、ぎゅっーとするのに。
私も寂しかったし、2、3分はできるな。
うふふ。
「うわ、夢実。 よだれ、よだれ!」
「はっ!?」
じゅるる。
あぶない、借り物の教科書がよだれにまみれるところだった。