続☆戦闘魔法少女は美少女揃いで最強です。
愛梨の話を聞いた2人は、徐々に顔が強ばっていく。

「ごめんなさい」

「ほんと、ごめん」

そして、平謝り。

「それで連れ去られたの?」

「なんで、そんなことに・・・・・・」

「いや、私たちのせいだよ」

「意識を乗っ取られてるときに、記憶も見られたの。だから、この部屋の存在が判明してしまった」

俯きがちに伝える愛梨の声も、震えている。

みんな、この状況について行けてない。

いや。行ける方がすごいと思うんだけど・・・・・・

「今日って、土曜日、だよね」

「ああ、そうだな・・・・・・って」

私の言葉に、なぜかハッとした顔になる桜。なにか、あったのかな?

「「皆既月食・・・・・・!」」

「かいき、げっしょく?」

「それと何か関係があるの?」

「あるんですの?」

桜はベッドルームの方へ行ってしまった。1分もしないうちに戻ってくる。

手には1冊の黄ばんだ本を抱えていた。

「これは、宮川家に伝わる王家にまつわる伝説を記した本だ。友香は、何も言ってねぇけど・・・・・・」

テーブルにおいて、ぱらぱらとページをめくっていく。そして、あるページで止まった。

「"月属性と皆既月食の関係"?」

「ああ、そうだ。月を持つ王女─友香は、皆既月食の時間になると力が弱まるんだよ」

「力が?」

「弱まる?」

私と花恋とでセリフを分け合う。
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