少女マンガみたいな恋がしたい!
最終章〜私がヒロインでいいですか?〜
気づけよばか。
花火大会で倉橋くんに告白された。
すっごくうれしかった。
でもまだ返事はしていない。
こんな夢のような展開に私は足踏みしてしまっている。
少女マンガでもよくある花火大会での告白。
倉橋くんの告白は、いままで読んだどのマンガよりもドキドキした。
学校で1番を争うほどの人気者からの告白。
王道ヒーローみたいにかっこいい倉橋くんからの告白に戸惑ってしまうのも無理はない。
思えば、私はなにがしたいのかな?
恋に憧れはある。
でも、恋ってなんだろう?
そう思った私は1番の教科書であるマンガを読んで夏休みを過ごした。
マンガは恋の教科書なのだ。
「……で、どうだったの?」
「わかりませんでした……」
今日から2学期。
私は自分じゃ抱えきれずに、里ちゃんに相談する。