蒼姫様は、守られません!!③~完~
「後継は我が孫、愛桜」

「角川の後継に、と指名を頂きましたが

私は、藍月 愛桜としてここを継がせて頂きます」



来ていた人達がざわつく

お母さんとお父さん、優は笑ってた

お母さん、そんな堂々と親指立てないで



「お嬢、ここをどうするおつもりでしょうか」

「どうする?

決まってるわ、どちらも後継が同じなら吸収すればいい

だから、角川を藍月に吸収合併する

もちろん、ここで働いてる人もあちらで働けるようにするつもりよ

誰一人として損をさせるつもりはないわ」



そう告げれば、彼らが気にしてることは言えてたみたいで

特に何を言ってくるとかはなかった



「み、」

「祖母様は昨日、どんな形でも良いと仰いました」

「貴女は...」



祖母様はため息を吐くと笑って言った



「本当、美月にそっくりだの」



祖母様の口から初めて聞いた

美月(ミツキ)ーー母の名前が呼ばれるのを
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