蒼姫様は、守られません!!③~完~
最初にすごいペースで走ってたからか

段々とみんなゆっくりになっていく

私は最初とペースは変わらずみんなを段々抜いていった



「休憩ないからねー」

「「「「「「鬼ですか!?」」」」」」

「いやいや、ウチで一番若いやつはまだ先頭にいるでしょうに」

「あれは若さの差ですよ....」



最初から先頭にいる郁斗を指差すと、

比較対象にならないというような言い方をされてしまった

若さか....



「お、着いた。あ、ペース上がった」

「ハァ!?アイツの体力底無しか」



市立図書館に着いて、折り返す

さぁて、ペースあげよっかなー



「は!?ちょ、愛桜さんペース急に上がりすぎじゃないっすか!?」

「郁斗、喋ると体力消費するよ?」



既に疲れを感じ始めてるみたいだし

でも、なかなか走れるのね



「あんたに言われたくないっすよ」

「私はそろそろ急がなきゃだから」



あんた呼びって本来なら確実に許されないよね

理がいたら、郁斗フルボッコにされてたのでは?



「なんでっすか」

「お姫様が来たときに驚かせちゃダメでしょ?」

「え、もうそんな時間なんすか!?」



郁斗が腕時計を確認する

私、中学生の時腕時計なんてつけてたかな

郁斗、大人だなー



「さっき思い出したのよね、今日早く来るって言ってたこと」

「まさかの」

「じゃあ、お先ー」



そう言って、並んでいた郁斗を追い抜く
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