蒼姫様は、守られません!!③~完~
「そういう話じゃないでしょ...!?」



怒られつつも着替え終わって、

しばらくして男子が戻ってきて談笑していると

総長室のドアが開いて

転がるように出てきた蘭が私に飛び付いた



「みおねえ、かみごめんね」



あ、そういえば髪切られてたんだっけ?

わすれてた、完全に



「まぁ、いつか伸びるし

新手のお洒落ってことでいいんじゃない」



めんどくさいしね

揃えるのもだるい

美容室に行くような元気もない

謙くんに切ってもらうような気力もない



「蘭は、大丈夫?」

「うん、だいじょうぶ。

なにもされなかったし、すぐたすけにきてくれたし」

「本当に?」

「うん、ねてたじかんのほうがおおかった」



なら、いいんだけどね



「本当に、無事で良かった...」

「ただいま、みおねえ」

「お帰りなさい、蘭」
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