蒼姫様は、守られません!!③~完~
「....勘違い、してもいいですか?」

「え?」

「海さんはアタシのこと好きなんだって、

そう、勘違いしても、いいですか?」




緩くなった海さんの手を逆にアタシが握る

海さんは空いてる方の手を額に当て、ため息を吐いた

アタシがそれを見てると、急に握ってる手を引っ張られて

海さんの胸に飛び込んだ




「これでも、勘違いだって、思う?」

「.....はい」

「一度しか言わないよ」




え、と顔を上げればふっと影が降りてきて、重なった

目を見開いたまま、海さんを凝視してれば

海さんは優しく笑って、




「好きだよ、雛乃」




耳元でそう、囁いた




☆★雛乃side.end★☆
< 75 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop