蒼姫様は、守られません!!③~完~
「アタシは、良いと思う」




目を見開いて、雛乃を見つめた

雛乃はその視線を受け止めて、静かに理由を告げていく




「この先、例えば愛桜達が引退した後。

蘭の傍に蘭を守ってくれる誰かが必ずいるとは限らない」




雛乃の言ってることは正論

蘭には蘭の高校卒業まで【蒼月】の姫でいてもらう

それが【蒼月】存続の条件だから


そして、雛乃はそれを分かってて言ってる


次の総長は多分、理になる

つまり、今のところでの最年少の一人

その後に入ってきた子達が

必ず蘭を守ってくれるとは限らない


雛乃が言いたいのは多分、そんなようなこと




「....みんなはどう思う?」




そう言えば、みんなは渋々とそれを肯定する

うん、すごい分かる

蘭にはあまりそういうことはさせたくなかった

けど、確かに立場上これからは必要になってくるものだと思う




「仕方ないね」
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