chérie〜最愛の人へ〜
「じゃ話す!!」
いろんな話をした。
学校のこと。家族のこと。部活のこと。
主にそれぞれの人間関係なんだけど……
学校はやっぱり女子が怖いらしいし、家族はまだ遠慮しちゃうんだとか。
それに引替え、部活は精神的には楽。体力的にしんどいって感じられるぐらい充実してる!って目を輝かせて言っていた。
楽しそうでなによりだ。
たまにこうやって話しを聞けば、璃音は結構話をしてくれる。
少しでも璃音の負担か減ればいい。
そしてそれができる人がもっと身近にできて欲しいものだ。
「璃音、そろそろ疲れたろ?もう寝な。」
「え、私眠くないよ!」
「一昨日まで眠り続けてたしなwでもだからこそ、今は体力ないから、しっかり休んで?」
「……蒼先生が言うならそうするよ……おやすみ」
「うん。おやすみ。」
頭をクシャって撫でてやれば、顔をほころばせる。
昔から変わらない。
点滴のスピードを確認して璃音の病室をあとにした。