チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
時子さんは、家事初心者である僕に、気がつけば注意はする(やり方とかやっちゃいけないこととか)けど、僕に家事を全面的に任せてくれているし、僕なりのやり方を尊重してくれる。
「回数をこなしていくうちにできるようになるから。それに今後のことを考えても、中年男性でも家事くらいはできた方がいい」からやらせてくれているそうだ。
時子さんは看護師になるために、全日制の学校へ通っている。僕が家事を引き受けることで、時子さんがより一層勉強に専念できるなら、こんなに嬉しい事はない。
何より僕自身の役に立つだけでなく、時子さんの役にも立っている。家事万歳!じゃないか。
これも新しい僕になったおかげだ。以前の僕のままだったら、恐らく一生、家事をする機会も、その必要もなかったはずだから。

だが・・・「今後のことを考える」ってどんな意味が・・・。まさか、「時子さんと正式に離婚した後、僕は一人で暮らすことになる」って意味じゃ・・・ないことを願おう・・・。

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