幼なじみが好きでしょうがない
【芽生Side】
「あれっ?大雅は?」
制服に着替えて、カーテンを開けると、大雅がいなかった。
「あー、教室帰ったよ~」
「え、ありがとうって言いたかったのに。」
「んま、帰りにでも言おうかな。」
家でも言えるし。
それにしても……寒い…。
「下着とかびしょびしょでしょ…?」
「うん、そうなの。」
「そうだよね…。許せない……。」
りりは、手を強く握って、どこかを睨むような顔をしてそう言った。
怒ってるのがわかる。
私も、腹が立つ。
どうして、マリアはいつも卑怯なことしか出来ないの?
私は、こんなものには屈しない。
りりがいる。
大雅がいる。
そう思ってた。