幼なじみが好きでしょうがない

えっ……




【芽生Side】


「もしもし?」

『あーもしもし?』

「あ、もしかして、塾だった?」

『や、違うけど』

「あのさ、今度の花火大会一緒に行かない?」

『あーごめん、その日、塾なんだ。』

「あ、そうなんだ。ごめんね?」

『おう、じゃあな。』



そっか。
ゆっくり話したいと思ってたんだけど…

柊真………………ほんとに塾なの?


なんか、声がすごい……ダルそうだった。






そして次の日。

今日は、りりの家で勉強中。


「じゃあさぁ、二人で行こう?花火大会」

「えっ?いいの?」

「だってまだ、爽くんと、仲直り出来てないし。……そもそもあの人約束覚えてるかもわかんないし。」

「ホントにいいの?」

「大丈夫。二人で遊びたいし~」

可愛い奴め。

「嬉しいっ。浴衣買いに行かないとだね~」


柊真と行けなくて、ちょっぴり悲しかったけど…………りりがこう言ってくれたから…。

なんとなく、気分が上がったかも。



ありがとう。りり。


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